クレジットカードの現金化をする消費者金融にはご注意を

消費者金融系のクレジットカードは、比較的歴史が浅く、VISA、JCBといった通常のクレジットカードよりは、認知度も低い。しかし、キャッシングをメインに使うのならば、「絶大」な力を発揮すると言える。何しろ、発行元が消費者金融なので、クレジットカードでキャッシングが可能な点が、一番のポイントだ。通常のクレジットカードにもキャッシング枠が設けられているが、消費者金融のクレジットカードの方が、はるかに使い勝手が良い。審査も緩いカードがほとんどと言って良かろう。

注意すべ点は、通常のキャッシング同様、「借り過ぎ」ない事だ。クレジットカードとは言え、キャッシングしているのだから、返済は当たり前、完済出来る金額に、借り入れ額は抑えておくべきだ。当たり前の事と言えばそれまでだが、「クレジットカードでキャッシング」だと、どうも、感覚が麻痺してしまうらしい。「クレジットカードで借金」をしているとの自覚を持つ事が肝要だ。

また、クレジットカードの「現金化」には、絶対に手を出してはならない。無職や年収が100万円台と低い人にも、キャッシングが可能だと謳う業者が存在するが、これは、クレジットカードの「現金化」を手法としている、明らかに違法な手段だ。クレジットカードの「現金化」で主として使われるのが、「キャッシュバック方式」だ。この手法は、クレジットカードのショッピング枠を利用する。カードの所有者に、ショッピング枠内でブランド品などを買わせ、これを買い取る。そして、概ね70%から90%を現金化して手渡すという手法だ。その金利を計算してみよう。ショッピング枠は100万円、キャッシュバックは90%、支払いは2か月先と仮定しよう。2か月で90万円を100万円にして返済しなければならないので、その利息は11.1%、金利では、単純に6倍して66.6%にもなるのだ。

その違法性は2006年頃から問題視されており、経済産業省、消費者庁などの関係省庁が目を光らせていた。2011年8月、警視庁はクレジットカードの「現金化」を行った男を、出資法違反で逮捕。全国で最初の逮捕者が出た。あくまで、消費者金融のクレジットカードであれ、「クレジットカード」な訳で、この、当たり前の事実を無視して、クレジットカードの「現金化」に走る事は、絶対に避けなければならない。それは、「犯罪」なのだ。

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